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慣れと馴れと狎れ

[ memo ]

私は「なれる」という言葉が嫌いです。


「なれる」という言葉は、広辞苑で調べると
(1)たびたび経験して常の事となる。 また、たびたび行ってそのことに熟達する。
(2)隔てなくむつぶ。なじみになる。また、獣などがなつく。
(3)なじんで、うちとけすぎる。
(4)衣類など着古してよれよれになる。また、からだによくなじむ。
(5)使い古す。古くさくなる。
(6)新鮮でなくなる。くさる。
などの意味があるそうです。


「慣れた」仕事に、よい仕事なんかあるはずありません。
「馴れ馴れしい」ヤツに、いい人なんかいません。
発注されることに「狎れ」た会社なんか、使いものになりません。


どんなに回数をこなし、また何度も繰り返した作業であっても、常に丁寧に確実に、そしてもっと効率的なもっと品質を向上できる方法はないか常に考えて行うならば、「慣れる」なんてことはいつまでたってもあるはずがないと思います。

親しき仲にも礼儀あり。どんなに親しいからといっても、常に相手の事を尊重するならば、そこに一定の礼が必要です。それは社員間はもちろん、お客様であればなおさら。どんなに仲がよくなったからといって、節度を欠いた応対をする人を私は信じません。

どんなに繰り返しお仕事をいただこうとも、そのことに狎れてしまった会社なんか使いものになりません。ひとつひとつのお仕事に、常に新鮮な気持ちで全力でぶつかる。何度お仕事をいただいた会社でも、初めてお仕事をいただいたときの気持ちとまったく同じ気持ちで取り組む。


当たり前のことなんですが、この当たり前のことがなかなか出来ない。
自戒の意味も込めて、「なれる」なんてことはビジネスではあり得ないし、必要もない。
常に初めてで新鮮な気持ちで仕事をすべし。


「初心」を忘れないということは、本当に難しいです。


caters [ 09.04.09 21:02 ]



カテル有限会社