[ memo ]
総理大臣が辞めました。
内閣改造と所信表明をした総理大臣が、その翌日に辞めました。
これは、役員・部長レベルの人事異動を行ったうえで、経営計画を発表した社長が、その翌日に辞めたようなものです。
彼個人の責任感云々という問題は問題として、これにより一体どれくらいの予算が浪費されるのか、そちらの方が個人的には気になります。
彼が早期辞職をしなかったために要された労力(=人件費)と経費、辞職したことで必要となる労力(=人件費)と経費、この後にどの程度の労力(=人件費)と経費が必要なのか…。
怠慢なお役所仕事の結果として年金調査に数億円。その事後処理でさらに数億円。
首相の辞職タイミングがづれたために数億円。
何も価値を生まない、何の意味も無い作業にそうやってどんどん税金を使っていく。
それも借金しながら。
そして、その責任は誰も取らない。
本当に誰も責任をとらない。
会社であれば放漫経営のツケは、確実に社長を含む役員はもちろん従業員、株主、お取引先などが蒙ることとなります。
では、国の放漫経営のツケは一体誰が蒙るのでしょう。
きっと、分かりにくいのですが、既に国民である私たち自身が蒙っているのでしょうね。
街中ではマフィアが抗争で銃を乱射し、街角にはカラダを売る少女が立つ。法律で禁止されているはずのギャンブル場はひときわ目立つ派手な電飾で公然と営業をし、親が子を殺し、子が親を殺すニュースが毎日ヒステリックなキャスターの声で報道される。
それが今の日本です。
日本に住むということは、無能な管理組合のせいで、家賃以外に訳のわからない管理料を取られていながら、何のメンテナンスもしてくれないマンションに住むみたいな気がしてきました。
その家賃だって決して安くはないのに…。
自分の生まれた国ですから、日本は大好きです。
でも、最近のこの国の運営はひどすぎます。
ま、本当に我慢できなくなったら他所の国にでも行きましょうか。
ときどき里帰りでもすればいいでしょう。
国も選ばれる存在にならなければ、本気で改革なんてできないんですよ。
地方自治体だって同じです。
同じような税金を取られるのなら、サービスのよい国、サービスのよい自治体に住めばいいんです。
納税額に対して公共サービスが見合わない国や地方自治体に帰属する必要なんてないんです。
自分達が享受している公共サービスに満足できるかどうかで、継続してその場所に住むかどうか考えればいいんじゃないか。
最近、そんなことをよく考えます。
故郷は遠くにありて思うもの。
その意味が変わる日が来るかもしれませんね。